
6週間コース
心乱される世の中で心の静けさを見つける
※ このコースは企業などの組織団体にのみ提供しています。
Mindfulness~Based Cognitive Therapy (MBCT) の開発者の1人でもあるオックスフォード大学のマーク・ウィリアムズ名誉教授の著書『Mindfulness: A Practical Guide to Finding Peace in Frantic World』(和訳本『自分でできるマインドフルネス:安らぎへと導かれる8週間のプログラム』)をウィリアムズ名誉教授本人がコースにしたものです。MBCTの概念を一般人に紹介した実践ガイドである上記著書のコースは、「人生のためのマインドフルネス」の前身とも言えるコースです。
8週間のコースとしても提供可能ですが、以下の理由から同じ8週間の人生のためのマインドフルネスコースをお勧めします:
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コース内容が人生のためのマインドフルネスと大きく変わらない
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8週間用のコースハンドブックはないため本を買っていただく必要がある
6週間コースは、社内研修など時間的制限がある場合に対応するために作られました。自宅実践に要する時間も8週間コースより短くなっています。
本コースでは、マインドフルネスの実践と認知行動療法テクニックを、誰もが容易に使えるようになることを意図した方法で提供しています。このコースでは、辛いことや困難なことに対処するだけでなく、思いやりや平静さといった資質を養うために、コースでの学びをどのようにして日常生活の中で活かすかということにおいて参加者を導いていきます。このコースはまた、苦しみを生み出す繰り返される思考や行動のパターンを含む課題に取り組むだけでなく、人生を味わい、発展させることをサポートするこれまでとは異なる生き方を提供します。



頻度・回数
1セッション
参加人数
開催方法
参加費
6セッション + 半日実践会 (各自で行う自宅実践あり)・応相談
1時間半 (初回のみ1時間45分)・応相談
最少6名、最大16名
オンライン (Zoom)、または対面
※ オンライン開催の場合、Zoomを利用できプライバシーが保てる環境が必要となります。
また、カメラはオンにしての参加をお願いしています。
応相談
◆ 何を学べますか?
スキルを身につけることを中心にしたコースで、以下に挙げることの理解を深めます:
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マインドフルネスは、より充実した人生を送る可能性を奪いかねない自動操縦に陥る傾向を認識することから始まります。コースで私たちは、普段は見過ごしてしまうような、日常的な今この瞬間の体験にマインドフルネスを取り入れることで、自動操縦から抜け出す練習を始めます。
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より大きな意識を持つことで、私たちはいかに頻繁に思考や感情の中に迷い込んでいるかに気づき始めます。身体と呼吸のマインドフルネスは、自分の思考、感情、感覚、衝動を認識し、散漫な意識を集中させ、「今ここ」の真の価値を理解して今のこの瞬間へ戻ることを学ぶのに役立ちます。
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過去や未来に意識が捕らわれると、自分にとって役に立たない思考や感情、行動のパターンに陥る可能性があることを学びます。マインドフルネスは、こうした自動的な反応を認識し、それらを人間の正常な経験として理解し、優しさと思いやりをもたらすのに役立ちます。
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気持ちがよいものであれ、不快なものであれ、あらゆる体験に関心と親しみを持つ態度を養います。そうすることで、人生の浮き沈みの中で心のバランスを保ち、困難が生じた時には巧みに対応し、自分にとって最も大切なことに携わり、喜び、満足し、感謝する瞬間を迎え入れるスキルを身につけ、さらには、発展的な人生を送れるようになります。
◆ セッションはどのように行われますか?
セッションは一貫したパターンに沿って進められます。挨拶をして落ち着いたところで、まずガイド付きの実践を行い、その後に実践の体験を振り返ります。それから、その週の自宅実践の体験を話し合います。各セッションには話し合いに織り込まれるテーマがあります。また、他の短い実践や認知的なエクササイズを行い、そこから何が学べるかを振り返ることもよくあります。各セッションの終わりには、自宅実践についての説明があります。
グループでの話し合いの場は、お互いの体験から学ぶ機会でもあります。発言することは任意で、強制されるものではありません。
◆ 自宅実践では何をするのですか?
「フォーマル」と呼ばれるメインの実践には音声ガイドが用意されています。音声ガイドに沿って行うフォーマル実践と、新しい習慣のための「インフォーマル」と呼ばれる実践を合わせて毎日30程度の自宅実践をしていただきます。これを実行するために、生活の一部を組み直す必要があるかも知れません。そのために何が必要か、家族や友人に話しておくことは役に立つかも知れません。それが難しい場合は、実践する時間帯を変えるなど、できるだけオープンマインドでいることを心がけましょう。突発的な出来事や急な仕事などで自宅実践ができない時もあるかも知れません。できなかったとしても、自宅実践ができなかったという事実を興味と優しさをもって体験することもマインドフルネスの実践になります。日によって、あるいは週によって自分の体験が変わることに気づくかもしれません。自宅実践で困っていることがあれば、いつでも講師にご相談いただけます。
◆ どのようなチャレンジがありますか?
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最初は、マインドフルネス実践は変な感じや、不慣れな感じがするかもしれません。できる限り、心を開くようにしましょう
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どの実践が最も役立つかは、最初は明らかではないですし、すぐにはメリットを実感できないかもしれません。優しい忍耐力を発揮し、早く学ぶのが目的ではないこと、実践への反応は人によって異なることを覚えておきましょう。
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8週間という長いコースの上、自宅実践まであり、思わず尻込みをしてしまうかも知れません。1セッション1セッション、1つ1つ着実に実践することで、コースから恩恵を受ける可能性を高めます。参加者さんが最後のセッションで口を揃えて言う言葉が「あっと言うまだった」「来週からなくなるのが寂しい」です。
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グループで行うことに不安を感じる方もいるかもしれません。けれども、他の参加者さんから学べることや、自分だけではなく他の人も同じなんだと知ることはとても有益なことです。
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避けたい感情的な問題に直面することもあるでしょう。生じる困難は、ご自身のためになることもあります。このコースでは、そのような困難に上手に対応するための方法を学びます。
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諦めたくなることもあるかもしれません。これはよくあることです。マインドフルネスを学んでいく上で何か問題があれば、いつでも講師にご相談いただけます。
◆ どのようなメリットがありますか?
このようなマインドフルネスコースには多くの利点があることが研究によって示されています:
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ストレス、不安、抑うつ感の軽減
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痛みや病気への対処力の向上
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物事に対する心配やこだわりの軽減
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人生における気持ちのいいことや楽しいことを味わう力の向上
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何が本当に意味のあることなのかが明確になり、より強い目的意識を持って人生を送ることができる
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全体的なウェルビーイングの向上(困難な時でさえも)
これら全てのメリットを全員に保証することはできませんが、発表された研究やこれまでの経験から、このような変化はごく一般的なことであり、参加の際のチャレンジをする価値はあると言えます。
◆ 半日実践日 (3時間) はどのようなものですか?
1日実践会は、長時間に渡ってマインドフルネスを実践する機会を与えてくれるものです。講師のガイドで慣れ親しんだ実践を行っていきます。マインドフルネスの実践をサポートするために、講師のガイド以外は一日の大半を沈黙の中で過ごします。一日の終わりには、その日の体験を振り返り、体験を共有したり質問したりする機会があります。
途中15分の休憩があります。休憩中もできる限り沈黙を守り、マインドフルに過ごしていただきます。同居者がいる環境からオンラインで参加する場合は、同居者の理解と協力を得るようにするとよいでしょう。
座ったり、歩いたり、床に横になったり、簡単なストレッチができるような楽な服装でご参加いただきます。